Global Pet(グローバルペット)2017

「アメリカのペット業界」事情
日米の違い
日本のペット業界は、生体の販売が中心になっていますが、アメリカにおいては、25年ほど前に、一斉に、ペットショップでの生体の販売が自主的に中止され、企業のCSRの取り組みとして、養子縁組をペットショップ内でするシステムに変更されました。利益目的に、ペットミル(ペット工場)で、近親相関の子犬、子猫が大量に生産され、股関節障害や視力障碍を持つ犬猫が販売されていたり、母親に育てられなければならない時期に、販売にかけられ健康障害を持つ犬猫が大量にいたことが問題視され、また、殺処分される犬猫の救済をかねて、大手が一斉に動き、業界を変えました。この生体販売の中止で、売り上げが激減するのではないかと見込まれていましたが、消費者からの支持を受け、売り上げは25%増になったと当時は報告されていました。業界全体が、手を組んで、社会を動かしている業界です。




全米にNPOで運営されているNON KILL SHELTERが多数あります。NPOと企業(ペットフードメーカー、ペットショップ、獣医が、その他)が、協力し運営されています。このシェルターで保護された犬猫は、養子縁組がされなくても、一生、このシェルターで暮らすことができます。ケージの中で生活するのではなく、犬猫はのびのびと、ゆったりと生活ができるように設計されています。いくつもの団体がありますが、SPCAなどは、1877年に設立され、YMCAなどの協力のもと、運営されてきた、歴史の古い団体もあります。

ペット産業にかかわる大手企業は、100%と言ってよいほど、これらの団体の支援をしているのが現状です。薬品会社、食品会社(ペットフード)、ペットショップにとって、CSRレポートは、IRレポートより重要だと言われています。
日本では、まだまだ飼い主のための商品が多いですが、アメリカでは、ペットのための商品が多いのも特徴。

ペットが社会で人間と共存できるための教育システム、飼い主の教育も徹底してます。アメリカの犬は、人間の子供が幼稚園に行くように、しつけ教室に必ず生き、社会で人間と共存するたのしつけを受けます。そのしつけがきっちとされていない日本では、例として「秋田犬の飼い主がなくなりました。飼い主の言うことしか聞かない秋田犬は凶暴なために、殺処分されてしまいます」しつけがされていて、人間と共存できる秋田犬は、殺処分されることなく、新しい飼い主の元、幸せに暮らせます。
現代病の一つ、犬猫も肥満問題があります。日本では、肥満の犬猫用のフードやサプリメントで対応しよとしますが、アメリカでは、飼い主を教育し、肥満防止の食事システムと運動を促します。


他にも、多くの違いがありますが、大きくは、生体販売、企業のCSR、飼い主でなく犬猫のための商品、サービスが主流、ペットが社会で人間と共存すためのしつけ、飼い主の教育に大きな違いがあります。

アメリカのペット関連の展示会を視察することにより、検証ください。ご視察、ご出展にご興味がおありの方は、お気軽に info@mcrossintl.com までお問合せください。

GLOBAL PETのご紹介
Global Pet Expo (グローバル・ペット・エキスポ)
20173月22 - 24
Orange County Convention Center(オーランド FL
総出展者数:779
来場者数:4100
業種 その他/その他
出品物 ペット用品・サービス全般

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