米国展示会出展のコツ(3秒ルール)

アメリカの展示会は広大なコンベンションセンターで行われます。
展示面積が大きいため全ての出店企業を確認するとなると、数日かけて見るような展示会が多いです。

そのため、米国展示会出展において配慮しなければならない基本的事項があります。

それは、3秒ルールです。

人の歩行速度は平均80m/分と言われております。
アメリカは展示会来場者が数万人~数十万人規模となっているため、混雑した祭りの中を歩行するようなイメージです。
そのため、展示会での歩行速度は平均の半分以下の30m/分程度ではないかと思います。

ブース1コマ10フィートですので、m換算しますと約3mほどです。

そのため3m通過時間は、3m/30m×60秒=6秒となります。

歩行時は通路両側の出店企業を見ますので、1コマあたり約3秒となります。

この3秒の間にアメリカ人に情報が伝わらなければ、足を止めてもらえません。

この3秒の間に商談は面倒だと思われると足を止めてもらえません。
また、日本人がブースに立っていると、アメリカ人としては中国企業や韓国企業などと同じに見えます。
メイドインジャパンのみを売りにしても、契約交渉が面倒などと思われるかもしれません。

商品の売りや特徴を違和感の無い英語で、分かりやすく示さないと足を止めてもらえません。
日本人が海外企業でよくある変な日本語のメッセージに違和感を覚えるように、アメリカ人にとって違和感のある英語でのメッセージでは、避けられてしまいます。

また人ごみに溢れている展示会場では、目線より上の方に伝えたい事が書かれていないと、人影に隠れて見えません。

・違和感の無いシンプルなメッセージ
・見えるところに伝えたいことを記載

チャンスは3秒しかありません。

その3秒以内にアメリカ人の脳内にスムーズに入るような情報発信が必要です。

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