アメリカのアウトドア市場は、日本の100倍!?

Outdoor Retailer が、下記の日程で開催されます。
Summer Market: 2018年7月23日~26日 デンバー
Winter Market: 2018年11月8日~11日 デンバー
Snow Show2019年1月30日~2月1日 デンバー
北米最大のアウトドア用品の展示会で、登山用品から釣具、サーフィン等のオーシャンスポーツからスキー等ウィンタースポーツまで、アウトドア用品であればすべてがここに集う展示会です。




■アメリカのアウトドア市場

アメリカのアウトドア市場は3737億ドルという途方もなく大きなサイズで、なんとこれはアメリカの総GDPの2%にあたります。(6000億ドル超えという予想もあります)
最近、ビジネスチャンスと耳にすることが増えたアメリカのペット業界の市場規模が約600億ドルですから、それと比較しても約6倍、アウトドア業界の巨人ぶりがよく分かるのではないでしょうか。
ちなみに日本のアウトドア市場は4274億円。ドル換算で約39億ドルですから、ざっくりとアメリカの市場規模は日本の100倍ということができるでしょう。
アメリカの人口が3.3億人、日本が1.2億人ですので、人口比を加味するとアウトドアスポーツは日本よりアメリカが36倍以上盛ん、ということが数字上見えてきます。

もちろん、上記はあくまで数字上の話で現実とは乖離があるでしょう。
しかし、2011年の時点で米国アウトドア人口は、バックパッキングが700万人、キャンピング3,300万人、RVキャンピング1,670万人、登山160万人、ハイキング3,450万人というデータもあります。
アメリカのアウトドア市場は、もはや日本とは別物といっていいほど、規模・人口ともに大きい市場なのです。

■メジャーな小売店


こちらが、2016年のアウトドア業界小売店の上位となります。
REIに関してはこのブログでも過去の記事で取り上げておりますので、是非御覧ください。
業界のサイズが大きく、アパレル業界等に比べてまだまだ元気がある印象のアウトドア業界ですが、それでも小売店対ECの構図は発生しており、各社値下げと戦っている模様です。
上記グラフの5位、ガンダー・マウンテンは2017年に破産申請し、一部店舗の閉鎖を発表しました。破産申請前は162店舗ありましたが、69店舗にまで縮小するとのことです。
資産の一部は、後にレクリエーション会社のキャンプ・ワールド・ホールディングスが買収するようです。

■メジャーなブランド


ブランド別に見てみると、上位2社がアメリカ企業、次いで3位と4位が中国の企業となっております。中でもThe North FaceのオーナーであるVF Corpは圧倒的に強いですね。
中国ブランドのAntaも、中国国内ではThe North Faceの10倍の売上がありますので、善戦しております。中国のアウトドア業界の成長率は非常に高いため、これからの伸びに期待できる企業といえるでしょう。





MCICではOutdoor Retailerへの出展サポートはもちろん、視察ツアーも企画いたします。
市場視察、関係者へのヒアリング等、ご要望に応じて柔軟なご提案をさせていただきます。
ご出展、ご視察にご興味がおありの方は、info@mcrossintl.comまでお問合せください。

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