アメリカのペット業界の勢力図

 アメリカの獣医には、企業病院というものが存在しています。BANFIELDという企業病院は、900クリニック(3200名の獣医)を所有しています。また、VCAという企業病院は、800クリニックを全米に所有しています。

 BANFIELDは、2017年1月に、キャンディで有名なM&Mの親会社MARSに買収されています。MARS傘下には、PEDGREE,IMAS, NUTROというアメリカのメジャーペットフード会社があります。



 MARSは、1月のBANFIELDの買収に続き、緊急専門のBLUE PEAL(55クリニック、750名の獣医)クリニックを買収、その後、VCAを2017年7月に買収しております。

 獣医業に携わる7%以上、ペット産業にかかわる12%以上の労働者を傘下に持ってしまいました。下記は、上記の買収劇の記事となります。

 アメリカの獣医の現状

 BANFIELDは、全米最大のペットショップ、PETSMART内に、併設されています。BANFIELDに通うほとんどのペットオーナーは、獣医推薦のフード、処方食を、購入しがちです。もちろん、BANFIELDの獣医師は、MARSのフードを進めるでしょう。

 上記の記事では、それが目的に、MARSは、動物病院の買収劇をしていると書かれています。

 ペットオーナーとしては、頼るのは獣医さんのコメントだけですが、このような状況下、本当に良いものは何なのか?混乱するばかりです。

 アメリカでは、ペット業界だけでなく、多くの業界で、一般人に見えないところで、一社で市場が独占されているケースがかなりあります。これらの市場をわからずに、アメリカ進出を試みるのは、非常に危険です。

コメント