開催場所:アナハイムコンベンションセンター
開催期間:2008 年3月14日〜16日
3,392社が出展 し、来場者は昨年比11%増の52,000人だったと発表された。ナチュラル・オーガニック業界は、年々拡大しており、米国だけで570億ドル市場と言わ れている。今後もますます伸びる業界であることは確かだ。
今年の特徴
ドリンク数
05 年〜06年にかけては、コーヒーブームで、オーガニックコーヒーのブースが数歩ごとにあった。07年はハーブティブームで、コーヒーを越す勢いのブース
があった。08年はグリーンティーが驚くほどのブームになっていた。グリーンティの成分が体に良いとか、ダイエットに最適だとか報道がされたことをきっか けにアメリカで人気がでたグリーンティー。アメリカのグリーンティーは、私達が知っているお茶からはほど遠い。まず甘い。そして、フレーバーがついてい る。レモンフレーバーに、ラズベリーフレーバー。日本からは、大手の伊藤園や、数社の中小のお茶メーカーが出展していた。伊 藤園でも、アメリカ市場向けに、フレーバーを加えたものとストレートのお茶を販売していたが、アメリカでは圧倒的にフレーバーを加えたものの売上げの方が 多いそうだ。最近のアメリカの市場は、トレンドの移り変わりがかなり激しい。このグリーンティーブーム、どれぐらい続くのだろうか。この数年の動きを見て いて思うが、2年連続でホットな商品は少ない。と言うことは、このブームも今年が最大なのだろうか。豆乳ブームも一段落したようで、以前ほどブースが多く なかった。エナジードリンク系、ミネラルウオーター系も減少傾向のように感じられた。
日本食材
昨年度より出展企業が減少しているように感じられた。今までは、こちらに拠点を持たず、テストマーケティングのために出展している企業も多かったが、その あたりが減少したものと思われる。お茶、日系商社、味噌メーカー、豆腐メーカー、そして今年から、大塚製薬のSOY JOY、ヤクルトが出展していた。ノースキャロライナ州産のわさびメーカー(米系)、その他、韓国、中国系のうどんメーカーなどが出展していたが、あまり 勢いは感じられなかった。日本食材に関しては、いまいち日本食ブームに乗り遅れているような感じがする。
昔、日本でイタリア料理のスパゲティと言えば、ミートソースやナポリタンパゲティだと思っている人が多 かった。しかし、実際には、日本のミートソースや、ナポリタンスパゲティのスタイルの味のスパゲティはイタリアには存在しない。大都市部では、本格的な日 本食が浸透しつつあるものの、アメリカ全体でみると、テリヤキチキンやアメリカスタイルのお寿司が日本食だと思っている人も少なくない。比較するとわかり やすいので、日本のイタリア料理を比較するが、イタ飯ブームがあり、日本で一般化したイタリア料理。しかしながら、家庭でピザを焼く人はそれほど多くな い。本格的イタリアの食材を使って本格的なイタリア料理を作る人も少ない。まず、本格的なイタリア料理の味を知らない人がほとんどである。日本で一般化し たイタリア料理ですら、まだまだ市場が成熟していない。それと同じように、アメリカでは日本食ブームにはなっているものの、まだレストランで日本食を食べ る時代で、一般家庭で日本食を料理するまで市場は成熟していないように思われる。
業務用としての進出には可能性を感じるが、一般市場での日本食材の販売については、完成品以外での進出 はかなりのチャンレンジがあるのではないだろうか。逆に言うと、アメリカの経済が不安定になってきている現在では、飲食業の売上げに大きな打撃を与えると いわれている。その分、家庭での食事が増える。日本と比較すると、家庭で調理する率は非常に低い。そのために、テイクアウト、惣菜の需要が高い。日本食の 冷凍やレトルトの完成品でのアメリカ市場進出は大いに可能性があると思われる。
その他の食品及び食材
乳製品の高騰により、昨年よりチーズを含む乳製品の出展企業が若干減少したように思われる。業界全体として、オーガニックが特別なものでなくなってきてお り、品質もかなり安定している。アメリカ人の味の嗜好が変わってきるのが、この数年の会場での試食で感じられた。味はかなり良くなっている。それに加え低 脂肪、抵糖分、低塩分がナチュラル系の基本になっており、味も薄くなってきており、私達日本人には受け入れやすくなってきている。
開催期間:2008 年3月14日〜16日
3,392社が出展 し、来場者は昨年比11%増の52,000人だったと発表された。ナチュラル・オーガニック業界は、年々拡大しており、米国だけで570億ドル市場と言わ れている。今後もますます伸びる業界であることは確かだ。
今年の特徴
ドリンク数
05 年〜06年にかけては、コーヒーブームで、オーガニックコーヒーのブースが数歩ごとにあった。07年はハーブティブームで、コーヒーを越す勢いのブース
があった。08年はグリーンティーが驚くほどのブームになっていた。グリーンティの成分が体に良いとか、ダイエットに最適だとか報道がされたことをきっか けにアメリカで人気がでたグリーンティー。アメリカのグリーンティーは、私達が知っているお茶からはほど遠い。まず甘い。そして、フレーバーがついてい る。レモンフレーバーに、ラズベリーフレーバー。日本からは、大手の伊藤園や、数社の中小のお茶メーカーが出展していた。伊 藤園でも、アメリカ市場向けに、フレーバーを加えたものとストレートのお茶を販売していたが、アメリカでは圧倒的にフレーバーを加えたものの売上げの方が 多いそうだ。最近のアメリカの市場は、トレンドの移り変わりがかなり激しい。このグリーンティーブーム、どれぐらい続くのだろうか。この数年の動きを見て いて思うが、2年連続でホットな商品は少ない。と言うことは、このブームも今年が最大なのだろうか。豆乳ブームも一段落したようで、以前ほどブースが多く なかった。エナジードリンク系、ミネラルウオーター系も減少傾向のように感じられた。
日本食材
昨年度より出展企業が減少しているように感じられた。今までは、こちらに拠点を持たず、テストマーケティングのために出展している企業も多かったが、その あたりが減少したものと思われる。お茶、日系商社、味噌メーカー、豆腐メーカー、そして今年から、大塚製薬のSOY JOY、ヤクルトが出展していた。ノースキャロライナ州産のわさびメーカー(米系)、その他、韓国、中国系のうどんメーカーなどが出展していたが、あまり 勢いは感じられなかった。日本食材に関しては、いまいち日本食ブームに乗り遅れているような感じがする。
昔、日本でイタリア料理のスパゲティと言えば、ミートソースやナポリタンパゲティだと思っている人が多 かった。しかし、実際には、日本のミートソースや、ナポリタンスパゲティのスタイルの味のスパゲティはイタリアには存在しない。大都市部では、本格的な日 本食が浸透しつつあるものの、アメリカ全体でみると、テリヤキチキンやアメリカスタイルのお寿司が日本食だと思っている人も少なくない。比較するとわかり やすいので、日本のイタリア料理を比較するが、イタ飯ブームがあり、日本で一般化したイタリア料理。しかしながら、家庭でピザを焼く人はそれほど多くな い。本格的イタリアの食材を使って本格的なイタリア料理を作る人も少ない。まず、本格的なイタリア料理の味を知らない人がほとんどである。日本で一般化し たイタリア料理ですら、まだまだ市場が成熟していない。それと同じように、アメリカでは日本食ブームにはなっているものの、まだレストランで日本食を食べ る時代で、一般家庭で日本食を料理するまで市場は成熟していないように思われる。
業務用としての進出には可能性を感じるが、一般市場での日本食材の販売については、完成品以外での進出 はかなりのチャンレンジがあるのではないだろうか。逆に言うと、アメリカの経済が不安定になってきている現在では、飲食業の売上げに大きな打撃を与えると いわれている。その分、家庭での食事が増える。日本と比較すると、家庭で調理する率は非常に低い。そのために、テイクアウト、惣菜の需要が高い。日本食の 冷凍やレトルトの完成品でのアメリカ市場進出は大いに可能性があると思われる。
その他の食品及び食材
乳製品の高騰により、昨年よりチーズを含む乳製品の出展企業が若干減少したように思われる。業界全体として、オーガニックが特別なものでなくなってきてお り、品質もかなり安定している。アメリカ人の味の嗜好が変わってきるのが、この数年の会場での試食で感じられた。味はかなり良くなっている。それに加え低 脂肪、抵糖分、低塩分がナチュラル系の基本になっており、味も薄くなってきており、私達日本人には受け入れやすくなってきている。
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