アメリカのアパレル・雑貨展示会に出展

日本のアパレル、アクセサリーメーカーさんで、アメリカ市場進出を計画されている方も多いかと思います。是非、アメリカの展示会、特にアパレル関係なら、全米最大のアパレルの展示会WWD MAGIC(WWDマジック・マーケットプレイス)への出展をご検討されると良いと思います。

ただ、日本とアメリカの流通、商習慣、展示会の位置づけ等が違うために、出展前に準備が必要です。

アメリカの流通
日本のような卸売業者がほとんどいません。商品によっては、卸売り業者が入る場合がありますが、ほとんどがメーカーが直接小売店(例え小規模でも)に販売しています。以前は、アパレル業界に多くいたレップ(外部営業員)も、この2~3年で姿を消しています。流通が更に簡素化されたということです。そのために、展示会に代理店や卸売業者を見つけるという目的で出展されても、その目的を果たすことはできない場合が多いです。展示会に出展される際は、展示会で受注できる体制を整える必要があります。

展示会の位置づけ
日本では、新商品の発表などのために展示会が活用される場合もありますが、アメリカの場合は、展示会は受注の場です。国土が広いこのアメリカで、個別営業は難しいです。そのために、このように展示会での受注が一般化しています。事前に、アポを設定しているバイヤーも多く、アポがないと発注できないケース(人気ブランドの場合)もあります。また、大手のバイヤーも必ずWWD MAGIC(WWDマジック・マーケットプレイス)には来ていますが、大手に限っては展示会での交渉、受注はほとんどありませんが、バイヤーは会場を回ってよく商品を見ています。また、何年出展しているか等も調べていますので、たとえ大手のバイヤーが立ち止まらなかったとしても、どこかで見られていると意識を持ち、チャンスを待ちましょう。大手との取り引きには、進出後、2年~3年かかると考えてもらったほうが良いです。

商習慣
日本ではバイヤーが商品を見て選ぶというのが普通ですが、アメリカでは、バイヤーに商品をプレゼンする場合も多いです。納期については、即納はほとんどありません。2月のWWD MAGICの場合は、納期は、2ヶ月~半年ほど先になります。支払い方法については、大手以外は前払い制もしくは、クレジットカード決済なので、未回収となるリスクは非常に低いです。

その他、いろいろと違いがありますが、その違いを把握して、きっちりと計画を立てれば、商品に市場性があれば、確実にアメリカ市場に参入できます。

アメリカ進出をご検討のメーカー様。是非、一度、WWD MAGIC(WWDマジック・マーケットプレイス)に視察にいらっしゃってください。可能性を感じていただけると思います。

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