アメリカ市場の特徴

 アメリカは国土広いために、日本市場の小売店と大きな違いがあります。アメリカの小売店は、全国展開をしている200店舗以上を展開する大手か、1店舗のみしかなく、日本のように10店舗~50店舗を展開している層がほぼないとうのが特徴です。

 大手が、全国展開するには、200店舗~1000店舗が必要。

何故、10~20店舗を展開している小売店がないのか?例えば、カリフォルニアのロサンゼルスを例にすると、SANTA MONICAと、DOWN TOWN、ORANGE COUNTY、ぐらいに3店舗あると、ほとんどのロスをカバーしてしまいます。これ以上になると、距離が離れすぎて管理ができないとう状態になります。そのために、10店舗~20店舗展開している店舗がほとんどないのが現状。

 何故、また大手でない限り、州をまたいで、数州で展開している企業がいない理由は、州により法律が違うために、消費税、雇用問題、その他、すべて個別対応しなければならないために、中小による多店舗展開が、できないという事情があります。そのために、全国展開している大手か、1店舗だけ展開しているところしかなく、中間が空洞になっています。

 アパレルや雑貨においては、新規のブランドは、数年かけてブランドを構築していきます。その間は、こつこつと、1店舗だけ展開しているところを狙います。商品力があれば、3年ぐらいすると大手からも声がかかるようになります。本来なら、日本のように中間層を狙って、売り上げを伸ばしていき、徐々に成長できればよいのですが、アメリカにおいては、それができないために、大手に入る資金調達ができず、可能性があっても、消滅してしますブランドが非常に多いのも現状です。

 これは、アパレル、雑貨に限ったことでなく、全ての業界に言えることです。日本の中小企業がアメリカ進出をされる場合、上記を考慮して、戦略を立てられる必要があります。


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