引き続き、CESのレポートです。今年でCESは50年目を迎えた歴史ある展示会であり、近年では展示内容も家電やPCだけではなく、自動車やITデバイスなどにも、広がりを見せています。
既に、幾つかの記事を紹介させていただいておりますが、今回はウェアラブルとVRについてをご紹介いたします。
<Polar が、心拍数モニター内蔵のコネクティッド・スポーツシャツを披露>
アクティビティ・トラッカーや WiFi スケールなど、多岐にわたるスポーツ・トレーニング・コンピュータで知られる Polar は、健康トラッキング機能を内臓した新しいスポーツシャツ「Polar Team Pro Shirt 」を発表しました。「Polar Team Pro Shirt 」は、同社が既に販売している、Polar Team Pro の胸部にデバイスを埋め込み、費やした体力や体力回復の速度など、アスリートのパフォーマンスをコーチにリアルタイムデータとして届けることができます。
なお、中国のメーカーも同様に、シャツに付属させるタイプのウェアとデバイスを販売しており、この業界もまた、同業他社で切磋琢磨しています。
こうした展示を生で見ていると、ウェアラブルデバイス及び、それに付随するフィットネス業界が変わろうとしている様子を伺うことができます。
もう一つ、今回潮流にあったものとしては、VRが挙げられます。VR(仮想現実)の存在感が増すなか、体の動きをコントロールしてVR体験を強化する周辺機器の開発が進んでおり、多くは片手に収まる小さなコントローラーですが、このHYPERSUITはかなり大型で、目を引きます。単なる、手に収まるコントローラー式のVRでない、という点で他商品と大きな違いです。
SNSでも話題性が高く、CES開催前後で既にFacebookで動画が流れており、そのインパクトは全世界に発信されていました。この装置では、両腕を広げて操作することで、仮想空間を飛び回ったり宇宙を旅したりするといったさまざまな体験ができます。
操作者は、このシミュレーターの上でうつ伏せになり、VRヘッドセットを頭に装着し、体の動きに合わせて、画面が対応します。装置に付いているアームは、「人間のあらゆる動きを正確にシミュレートするように設計されている」と制作チームは説明しています。
最後に、私にとって特に興味深かったのは、大企業のプレゼンとスタートアップのプレゼンが著しく異なったことです。
HANDSのブースでは、kickstarterの援助を得ることに成功した、スタートアップが並んでいました。正直、各ブースを見ても、大企業のそれと比較すると、どれも特殊なものではありませんでしたが、当事者が出品することで、プレゼンは申し分なく、情熱に溢れたものばかりでした。ここから世界を変えてやろう、という意気込みが感じられます。確かに大企業のプレゼンは綺麗で、人を集めていましたが、一方で、スタートアップの周りには、真面目に話に耳を傾ける人が、多数いました。したがって、プレゼンにおいても、
大企業には大企業のやり方があり、
スタートアップにはスタートアップのやり方がある。
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