Environment For Aging (エンバイロンメント・フォー・エイジング)

 医療の進歩・インフラの整備に伴い、世界の平均寿命が伸びてきました。加えて、少子化という問題を抱える日本やドイツなどの先進国では、社会の高齢化という問題も深刻化しています。特に日本では、1970年に高齢者の割合が7.1%となり、高齢化社会となりました。その後、1995年にはその割合は14.5%となり高齢社会へ、2007年には21.5%の超高齢化社会へと突入しました。2013年の国勢調査では、25.0%と高齢者が人口の4分の1以上を占めるようになりました。
 

一方、先進国の中の先進国ともいわれるアメリカはというと、高齢化は進んでいるものの、他国と比較しそれほど顕著ではありません。一つの背景としては、1946年から1964年までの19年間に渡り続いたベビーブームが挙げられます。これは世界でも類を見ない長さです。また、戦後の結婚ブームが手伝って、アメリカは緩やかに高齢化が進んでいる程度でした。
 しかしながら、2016年から、ベビーブーム世代が高齢者に分類されるようになり、今後アメリカの高齢化は加速すると推測されます。そのため、アメリカは高齢化問題に積極的に取り組むという姿勢を見せています。本日は、取り組みの1つとして、Environment For Aging (エンバイロンメント・フォー・エイジング)をご紹介いたします。
 

本展示会は2007年にはじめて開催され、今日まで10年間にわたり定期的に開かれています。毎回、建築家・デザイナー・政府関係者など高齢化社会の関係者が参加しています。また、関連製品を扱う企業が各々の製品を出展してます。次回は、現時点で63社が出展を予定しています。

 展示会では、出展者に対し、その場で質問を投げかけたり、実演を依頼することが可能です。また、セッションやワークショップを通して、同様の目的・目標を持つ業界関係者との情報・意見の交換や親睦を深めることが可能です。業界の第一線で活躍されている方々もいらっしゃり、また講演会も同時開催されるため、知識を深めたり、今後の動向を探る機会でもあります。



 高齢化社会は今や世界的な問題です。日本は世界で最も早く高齢化に直面し、最も長く取り組んできました。そのため、社会の高齢化について、最も精通しているのは日本だと言われています。本展示会はこの日本の優位性を活かし、世界とのビジネスを始める機会であると思います。


展示会名:Environment For Aging
URL:https://www.environmentsforaging.com/#
開催日時:4月21日~4月24日
開催場所:Savannah International Trade & Convention Center

ご視察・ご出展にご興味がおありの方は、info@mcrossintl.comまでお気軽にご連絡ください。

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