アメリカのおもちゃ市場で、最近のビッグニュースの一つに、トイザらスの経営破綻問題がありました。この事件は、おもちゃ市場が縮小していることの象徴ではなく、アマゾンなどのオンラインと、大手量販店(ウォルマート、ターゲットなど)がおもちゃ市場に参入するなど販売形態の変化が一つにあります。また、トイザらスのメイン商品の「レゴ」のような手で触れるおもちゃから、デジタル化した商品へ対象が移行しているという変化も原因の一つです。市場規模自体は、アメリカで例年、年間200億ドル(約2兆円)ほどで推移しています。日本の8000億円よりかなり大きな市場となっております。
今回は、市場の流れが大きく変わっているおもちゃ市場の動向をつかむ上で非常に重要な、Toy Fair(トイ・フェア) 2018をご紹介します。
この展示会では、1000社以上のメーカー・販売業者・輸入業者・販売エージェントが、伝統的なおもちゃから教育用の知育玩具まで、15万個以上のおもちゃを展示します。最新のおもちゃとして例えば、ロボット、ドローンや、スマートフォンやiPadなどとブルートゥースなどを介してつながるハイテクな玩具が挙げられます。また、アウトドア中心の玩具なども2016年以降、人気が高まっております。
また、トイ・フェアーの特徴のひとつに、主催団体に所属する950以上のメンバー企業が市場の90%を占めているという事実があります。その主催者はアメリカ玩具産業協会(TIA)という非営利団体であり、世界のおもちゃ市場のデータを集め、各国のリサーチ結果を公表しています。その膨大なデータから分析される今年のトレンドにも注目が必要です。
Toy Fair NY(トイ フェア)2018
日程:2月17日−20日
場所:Jacob K. Javits Convention Center, ニューヨーク
参加企業:1000社以上
展示玩具:15万個以上
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