COTERIE 2018(コーテリー)急変している米国アパレル市場

COTERIE(コーテリー)2018 が、9月15日~17日まで、NYで開催されました。数年前までは、出展するのが難しい展示会でしたが、アパレル業界の急変で、今回のCOTERIE(コーテリー)は、以前とは違い、衝撃を受けるほどの状況でした。


 COTERIE(コーテリー)は、ハイエンドのレディス専門の、レディスでは最大のアパレルの展示会です。カテゴリー、対象年代により、セクションが別れています。今回から、BEAUTY@COTERIAが、増設されたことも、アパレルショップが、ライフスタイルショップに変わってきていることの証明だと思われます。

 会場には、バイヤーの数もまばらで、人がいるのは、年代層の高いブランドのブースのみで、皆無と言ってよいほど、若いバイヤーは会場で見かけませんでした。


 ヤング層をターゲットにしたブランドのブースは、この通り。


 ブースだけでなく、このセクション全体に、人がいないような状況でした。合同展示会には、人が集まらない、ブランドが以前のようなブランド戦略では生き残れない時代になってきているものと推測いたします。

  会場正面には、Indigenous Traditional Land Acknowledgment として、原住民の民家が、展示されていました。ミッションでは、展示会が開催されているマンハッタンを、アルゴンキン族(北米のインディアン)の土地である、MANNAHATTA(マナハタ)と呼び、マナハタの、土地、空気、水を守る使命があると書かれていました。


 何故、ファッションの展示会で、このようなミッションが掲げられているのでしょうか?アメリカの消費者の意識が、変化してきており、このような考え、姿勢のブランドを支援する(購入する)という動きになっているからだと思われます。大量生産の時代は、アメリカでは、終わったのだなと感じさせられる展示会でした。

 VINTAGE(ビンテージ)のセクションもできており、日本の着物も展示されていました。


 悩めるアパレル業界、今後は、どのようになっていくのでしょうか。COTERIE(コーテリー)の主催者であるUBMが、11月にロサンゼルスで、REMODE という、コンフェレンスを開催します。アパレル関係者が一同に集まり、未来のアパレル業界を語り合うコンフェレンスです。アパレル業界関係者の方は、参加されるべき、コンフェレンスではないかと思います。
 
 2019年1月に開催されるCOTERIE(コーテリー)も、大きく変化していると予想します。

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