会場内で注目したいくつかの商品をご紹介いたします。
まずは、こちらのチョコレート菓子。日本でいう「麦チョコ」のようなものをご想像されるかもしれませんが、チョコレートでコーティングされているのは、栄養素に富むスーパーフード「キヌア」です。ビーガン対応、グルテン・大豆フリー、豊富な鉄分など、健康志向の消費者を惹きつける多くのキーワードをアピールされています。今でこそ新しい商品ですが、お菓子が楽しむだけのものではなくなる時代も近いのかもしれません。
こちらの商品はカナダからの出品でした。
続いて、アーモンドミルクの商品です。牛乳や豆乳に代わる「第3のミルク」として市場が拡大しているアーモンドミルク。こちらは、イタリアからの出展ブースの中で、唯一見つけた乳製品フリーの商品でした。シリアルなどと共に乳製品が消費されるアメリカでは、健康意識の高まりに伴ってアーモンドミルクがいち早く広まり、その販売額は急成長しています。非乳の商品は、今後アメリカ国外にも着実に広がっていくでしょう。
ミルクの分野では、アメリカの企業によるバナナミルクやピーナッツミルクなど、さらに進んだ商品も見られました。
同じくイタリアからは、アボカド味のアイスバーも展示されていました。今年は、アボカド関連商品が目立ちました。この展示会のトレンドは、半年後には、市場にでます。2020年は、アボカドの年になることでしょう。
次にこちらの商品です。スムージーは美容や健康を気遣う人々に欠かせないものですが、そんなスムージーは今、「スムージーボウル」という新たなトレンドになっています。飲むものであったスムージーは、フルーツや穀物とともにボウルに盛られ、見た目も華やかな「食べるスムージー」という新たなスタイルに変わり始めました。ブラジルからのこの商品はカップに一食分のアサイーとグラノーラが入っており、スムージーボウルを手軽に作りたい消費者の需要を満たす狙いがあるのではないでしょうか。
こちらはひよこ豆からできたアメリカのスナック菓子です。ひよこ豆の栄養価に注目した創設者が、ひよこ豆に含まれるタンパク質や食物繊維、プロテインなどを維持して、健康をサポートできるようなお菓子を作りたい、と開発しました。やはり、ただの菓子では売れない時代が迫ってきているように感じます。
グルテンフリー、糖質オフの観点から小麦粉や米に代わって注目されている、カリフラワーからできた菓子も展示されていました。こちらも同じくアメリカの商品です。
体に悪い印象のあるスナック菓子を、「悪いものが少ない」という段階から「体に良い」というレベルに進化させた商品もありました。スイカやマンゴーなどのフルーツや野菜が、ポテトに代わるチップスになっています。
グルテン・乳製品フリーのモロッコクッキーのブースです。こちらの商品もアメリカ ニューヨークのものだということで、菓子×健康 はアメリカにおいて基本的な考え方になってきていることがうかがえます。
こちらは、目を引くパッケージデザインのオーガニックジュース。健康志向のトレンドを詰め込んだような飲料品です。アメリカ、オハイオ州の厳選された農家から原料を仕入れており、余計な手を加えずできる限りシンプルに作る、ということを売りにしています。
オーガニック系の商品を中心に扱うアメリカのスーパーマーケット「ホールフーズ(Whole Foods)」でも取り扱われている商品です。
アメリカのオーガニック味噌ブランド「MISO MASTER」のブースです。アメリカ製の味噌ですが、古い歴史を持つ日本の味噌製法を採用しています。普通の味噌だけにとどまらず、メープル味噌、BBQ味噌などを用意しているところが特徴的です。味噌の製法を活かしつつ、新たなものを生み出そうという挑戦が感じられます。
ポルトガルから出展されていたジャムの商品です。カボチャやニンジンをはじめとして、こちらの商品も、今までにないジャムを広めようという姿勢が感じられます。かなりの種類のジャムが棚に並べられています。
その3では、日本からの出展企業をご紹介いたします。
Fancy Food
Show(ファンシー・フード・ショー)
2020年1月19日- 21日
Moscone Center(モスコーン・センター)San Francisco(サン・フランシスコ)
出品物:80,000以上
出展団体:1,400以上
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