アメリカの小売店事情

 アメリカの小売店は、需要より60%多いと、5年ほど前から言われています。1990年~2000年に建設された「モール」が、20年経ち、次々と、ゴーストモールとなり、閉鎖されだしたのが、数年前のことです。

  今回のコロナウイルスがなかったとしても。2026年度までに、75000店舗の小売店が閉鎖されると、UBS SECURITY TIMEで、報道されています。投資系が情報元ですので、確かな数字だと思います。

 2019年度は、9500店舗の小売店が閉鎖され、2020年の本日現在まで、既に2000店舗が閉鎖されているそうです。2020年の現時点での予想は、15000店舗が閉鎖すると言われていますが、実際は、もっと多くなるのではないかという声が多いです。

 6年かけて、2026年度までに、75000店舗閉鎖と予想されていたのが、もしかすると、コロナウイルスがトリガーとなり、数年で、75000店舗が閉鎖されることもあり得ると思います。

 2017年には、42%だった「オンラインショッパー」ですが、2018年度は89%まで上がっております。このコロナウイルスの影響で、急激にオンラインが伸びているのは間違いないです。

 また、コロナウイルスが落ち着き、ビジネスが元に戻ったとしても、消費者は人混みを避けるので、小売店の売り上げは、30%以上減少すると予想されています。

 ちなみに、アメリカの先週の小売店の売り上げ(生活必需品以外)は、なんと、98%落ちたそうです。通常の2%しか売れていないということです。耳を疑いたくなるような数字です。

 ポストコロナの、モール、小売店は、非常に厳しい状況に直面することと思います。その一方で、オンライン専門店が、実店舗を広げている傾向もあります。実店舗が、オンラインに力を入れてオンラインをするのと、オンライン企業が、実店舗をするのとでは、PCとAPPLEほどの差が出てしまい、特に若い年代層は、オンライン企業が運営する実店舗を選択するものを予想します。

 アメリカの動向は、過去の事例からすると、数年後には、日本でも同じことが起きていますので、今後のアメリカの小売店の生き残りを、しっかりと検証したいと思います。


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