Global Pet Expo 2020(グローバル・ペットエキスポ)レポート その3

 Global Pet Expo 2020(グローバル・ペットエキスポ)レポートのセミナーで、ペットセラピーと、ペットの威力についての講義がありました。


 アメリカでは、戦地から戻ってきた服役軍人のPTSDがひどく、自殺率が非常に高いという現実があります。American Pet Associationでは、PTSDの治療の一環として、服役軍人にに、介護犬のトレーナーになる職業訓練を受けさせ、犬をトレーニングする過程で、服役軍人と犬との関係を強め、それをPTSDの治療の一環として、取り入れています。

 戦地では、ライフルを枕にして寝ていた軍人の方に、犬と共に生活をし、心の病を回復させると同時に、犬のトレーナーとして、生計を立てられるように育てるというプログラムです。非常に良い結果がでているとのことです。

 ただ、教育費用を負担できるだけの余裕がない服役軍人の方もいるようで、行政に予算を取ってもらうように、働きかけているそうです。そのプログラムを支援する、熱い論議が繰り広げられておりました。

 同時に、このプログラムは、心が病んでしまった服役軍人だけでなく、多くの方にも、心のリハビルをしていただくプログラムであり、服役軍人に限らす広めて行きたいという声が多かったです。

 最後には、コロナウイルスが猛威を振るいだしているが、免疫力と生きる希望があれば、薬がなくても、コロナウイルスと戦える。そして、どんな薬より効果がある薬がペットである。と言うことで、締めくくられてセミナーでした。

 毎年、このセミナーに参加していますが、99%白人の方で、有色人種として、参加しているのは、私と、他数名のみです。日本のペット業界に携われる方々にも是非参加していただきたいです。

 アメリカ社会における「ペット及び、ペット産業」は、日本より、何年も先を進んでいます。社会において、人間と犬猫が上手く共存していくことを基本に、色々な話し合いがされています。

 先進国で、唯一、ペットと社会そして、人間との関係について、遅れを取っているのが日本です。業界関係者に取って、社会としてペットを受け入れる体制を作るのは、義務であると感じております。

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