MSRPとは?

 MSRPとは、Manufacturer's Suggested Retail Priceの略です。メーカー推薦小売価格と言う意味です。独禁法の厳しいアメリカにおいては、日本で言う「定価」と言うものを決めることができませんが、MSRPは、メーカーにより設定することができます。

 日本では、上代と下代があり、通常、下代は、上代の6掛け、コストが4割で、2割の利益を取るという方程式があります。その価格設定の考え方で、アメリカ市場で商品を販売しようとすると、流通形態も違うし、市場規模も違いますので、中々、アメリカ市場に入ることができません。

 ここでは、アメリカ式、価格設定をご説明いたします。

製造原価
メーカー利益
ブランディング(マーケティング経費)
小売店から要求される マーケティング支援金
営業レップに対するコミッション 

を、綿密に計算をし、それを、コストとして原価に足されます。そして、卸価格(日本の下代)を設定し、そのあと、通常倍掛け(アメリカでは、日本でいう5掛けが標準)を、MSRPと設定します。

 そのMSRPが、妥当な市場価格とならなかった場合は、製造原価を下げる努力をし、それでも、妥当な価格にならない場合は、市場性のない商品として、製造を取りやめるという流れになっている場合が多いです。アメリカは、利益追求、日本は売り上げ追求の傾向があります。

 ブランディング、マーケティング費用、支援金、コミッションは、削れないものという前提、そして、自社で利益が十分に取れない場合は、先に進まないという考え方です。

 日本の場合は、上代を決め、下代を決め、そして、利益の中から、必要経費を出そうとするために、外部の優秀な営業員を雇えなかったり、ブランディングができないという状況に陥ります。

 ブランディングとマーケティングをし、優秀な営業員を雇わない限り、いくら「最高の品質の商品」であったとしても、売れないというのが、アメリカの考え方です。日本では、「良い物は、必ず売れる」と言う神話がいまだにあります。

 アメリカ市場で販売する場合、上記の方程式で、MSRPを選定し、市場性のある価格であるか否かをまず、検証する必要があります。商品が、若干市場より高ければ、高くても売れるブランディングをするだけ!と言うのがアメリカ人の考え方で、日本人は、売れないなら、より良い物を作ろうと考えます。

 事前に、MSRPを設定し、市場価格が妥当であるか否か検証することが非常に重要です。


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