今のアメリカを取材 その9 レストランのソーシャルディスタンス

 アメリカの主要都市は、3月中旬からレストランでのイートインが禁止され、5月頃から各地で徐々にイートインが認められるようになりました。しかしながら、条件はかなりきついものでした。その条件で一番厳しいのが、ソーシャルディスタンスの確保です。

 ロスは、昨日からまたイートインが禁止となりました。そのために、ロスではレストランのソーシャルディスタンスの調査ができませんので、できるだけラスベガスで調査をしようと思っていましたが、再開されているレストランは、思った以上に少なかったです。

 昨日、3か月ぶりにレストランで食事をしました。弊社では、飲食の調査も多く、1日、10店舗ぐらで試食するような仕事をしている弊社のスタッフに取っては、3か月もレストランで食事をしいないということは、以前では考えられなかったことです。

 本日試食をしたのは、ベラージオホテル内の「ヌードルショップ」です。何と、店舗には、9テーブルしかありません。


 私が座ったセクションには、テーブルは、2つだけです。


 何度も来たことがあるレストランです。恐らく、テーブル数は半分以下になっているように思います。この席数では、料金を上げない限り、採算が取れるわけがありません。ホテル内のレストランで、ホテル直営ですので、宿泊客へのサービスとして捉えているとは思いますが、それでないと成り立ちません。

 ニューノーマルでは、メニューも出せません。そのために、このようなパッチを渡さます。そして、コードを携帯でスキャンするとメニューがでてきます。そのメニューを見ながら注文します。携帯がなければ、レストランでの食事もできない時代となりました。



 テーブルの上に、塩、コショウ、醤油などを置けなくなりました。なので、必要なら頼まなければなりません。そして、このような形ででてきます。


 試食したのは「シュリンプ・ワンタン・ヌードルスープ」です。卵麺、最高の塩スープ、プリプリのエビワンタンです。日本ではないタイプのラーメンです。非常に美味しいです。


 入口も、アクリルボードで囲まれています。


 ベーラジオ内の他のレストランの受付です。レストランの受付は全て、アクリルで囲まれていました。



 その他のレストランのソーシャルディスタンスの事例です。




 フードコートの、イートインの事例です。



 セルフサービスのレストランのイートインセクションです。


 フードコートや、セルフサービスは、テイクアウトも多いと思いますので、影響を受けたとしてもそれほどでもないかもしれませんが、完全イートインレストランで、カジュアル系は、成り立たないのではないかと思います。

 高級レストランにおいては、コロナ前から、ソーシャルディスタンスが取れていたか、わざと満席にしないところも多いこと、また、値上げしても、それほど客数が減ることはないと思いますので、高級レストランは生き残れると思います。

 一番苦しいのは、低価格にして、客数を獲得していたレストランです。小売店も大量生産低価格層が総転びしています。レストランでも同じような現象が起きると予想します。

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