今のアメリカを取材 その33 UBERの現状

 ソフトバンクグループが投資をし、日本ではUBER EATSなどが浸透してきている「自動車配信アプリのUBER」の現状です。

 こちらは、ロサンゼルス空港の自動車配信アプリのUBERとLYFTの乗り場です。以前は、人が列を作って待っており、車もこの敷地内中にぎっしりといましたが、今では、このように閑散としています。コロナ前では、想像ができない光景です。


 空港を利用する人が少ないので当然でのことですが・・・一方で、コロナ問題発生後、UBER EATSや、お買い物のデリバリーで、UBERを利用する人も多くなり、現在では、カリフォルニア州だけで100万人もの登録ドライバーがいるそうです。

 そのUBERですが、LYFTとともに、カリフォルニア州より、登録されているドライバーを契約社員でなく、正社員として雇用するようにと言い渡され、8月20日まで実施しない場合は営業停止にするという状況になっているそうです。

 UBERもLYFTも、好きな時間に好きなだけ働けるのが良く登録している人も多いです。ドライバーは納得しているとして、州政府と対決する姿勢です。実際には、70%のドライバーが、現状に満足しているとのこと。正社員になると、好きな時に好きなだけ働くということはできなくなります。

 そのために、両社とも、8月20日以降、カリフォルニア州での営業を停止すると発表しています。もし、そのようなことになれば、困るのは登録しているドライバーです。

 大統領選挙まで、後2カ月半です。その結果により、また州政府の姿勢も変わるだろうということで、8月20日~11月の選挙まで営業停止する可能性が高いとのことです。

 この事例より、WITHコロナの時代では、今までの正社員、契約社員、ギグワークの形が大きく変わるような気がします。そして、それも急に変わると思います。日本では、慌てる方が続出するように思います。

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