今のアメリカを取材 その27 小売店の入場制限と定員

 アメリカで都市が再開している所でも、入場制限をしている小売店が結構あります。日本にも進出している石鹸ブランドの「LUSH」では、店内に人が入れません。入口がこのようにブロックされており、入口かオンラインでオーダーをし、店頭のカウンターで商品を受け取ると言うシステムになっています。



 LUSHの売りはむきだしの石鹸の香りを店舗で試して買えるというものですが、むき出しの商品を、お客さんが手に取ることが、リスクであるために、店内への入店を禁止しているものと思います。そのうち、全ての商品がパッケージされて、香りのテスターができるのでしょうが、現在、それが間に合っていないものと思います。オンラインオーダーにおいては、オーダーしてくれた方には、次回購入のために、希望があれば「無料サンプル」を同封しているそうです。

 定員制限が、日々厳しくなっているように感じです。恐らく、店の大きさにより、店員が決まっているはずですが、販売員のスタッフも考慮されますので、小売店は大変のようです。コロナで、消毒、清掃をするために、増員しなければなりませんが、増員すると、入店できるお客様の数を減らさなければなりません。苦しい選択を迫られています。

 こちらの店舗は、定員が6名です。日本のイオンモールに入っているアパレルショップぐらいの大きさですので、結構なサイズの小売店です。私達の取材中は、誰も店内にいませんでした。



 セレクトショップのURBAN OUTFITTERも定員が30名です。こちらは、入口で、一方通行システムを取り入れており、定員を管理されています。コロナ前は、入口には店員は配置されていませんでしたが、今は管理のために二人います。店舗は、2階建てですので、かなりの面積です。それで、30名というのは厳しいと思います。

 全てのアパレル小売店で試着が認められておりません。そのために、店舗で買うのも、オンラインで買うのもあまり変わらなくなってきました。もちろん、オンラインでの交換、返品は無料でできます。送料が嵩んだとしても、店舗レント、店舗のスタッフ、コロナのリスクを考慮すると、オンラインで売り上げが上がった方が、最終的には利益があがると思います。

 今後の小売店ですが、特にアパレルの小売店は、乗り越えなければならない課題が山積みのようです。


 アマゾンが、今のショッピングモールを、倉庫・発送センターとして活用することを、モールのオーナーと話しだしたということが、大きなニュースになっております。間違いなく、その方向に行くものと思います。

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