この写真を見て、違和感を感じられる方はおられますか?日本人でも違和感を感じられる人が多いのではないかと思います。
この写真は、日本の商品をアメリカで販売されようとして、アメリカ駐在の日本人スタッフがSNS用に、アメリカの住宅で撮影された写真です。ドアも、床材もアメリカの住宅であることは、一目でわかります。でも、アメリカ人には、この写真に違和感を覚えます。
ドアマットとは、靴の底の泥を取るものです。なので、通常、ドアマットは、家の外の入り口にあるものです。それが、この写真では、室内にあるのです。
日本の住宅でも通常は、泥を落とすためドア付近の外側に置きます。(稀にですが、扉の開閉時にマットが扉に引っかかる場合は中に設置します。)
そして日本の住宅では、もう一か所マットを敷く場所があります。玄関タタキ(靴を脱ぐ場所)から一段上がる取次ぎ(お客様をお迎えする時にスリッパを並べる場所)に屋内用マットを敷きます。
アメリカの住宅には、日本のような玄関タタキが無いため、屋内用マットを敷く位置が玄関に近くなったのでしょう。
しかも、このマットは屋外用です。
日米双方に違和感ある写真となりましたが、屋内用マットがある日本では、この間違いの理由が理解できます。
アメリカ人にとっては、間違いの理由が理解出来ないのです。昨日も、アメリカ人スタッフが出社するやいなや「あの写真、差し替えて!」と言われてしまいました…
スリッパが玄関の外に並べられていると、日本人なら違和感を感じます。それくらいアメリカ人に取って、この写真は違和感があるものなのです。
アメリカのライフスタイルが染み込んでいない日本人が商品を撮影すると、アメリカ住宅に住んでいたとしても、このような違和感が出てしまう可能性が高いのです。
これは、一例ですが、多くの日本企業が同じような「不適切な写真や動画」を、アメリカのマーケティングで使用しています。逆も同じことが言えます。アメリカ企業も、日本でマーケティングをする場合、同じような問題を抱えています。
小さなことですが、マーケティング上では、結構大きな問題であり、日本企業の課題でもあります。
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